日大のアメフト問題で監督およびコーチの資質が問われています。
同じような問題がテニス指導でもあり、嫌なことを思い出しました。
テニスはコンタクトスポーツではないので、対戦相手とぶつかることはありません。
しかしボールが当たる(当てる)問題はあります。また大半がセルフジャッジなので審判はつきません。
大変情けない話ですが、ジュニア選手に向けてコーチが不正を指示するケースがありました。
・ダブルスで相手の前衛目がけてボールを打ち込みエラーを誘う。
・際どいボールのジャッジはアウトにする。(ダブルスでは落下点への飛球線上にペアが入り相手から落下点を隠す等)
一つ目は大変危険な行為で、レベル的に高くない者が腕力で勝つための蛮行です。
二つ目は上位レベルがより勝ち上がるための知能犯的な愚行です。ミスジャッジの練習もさせていた。
ジュニアでは勝てば試合カテゴリーが変わり、上位者と試合ができます。
上位者と試合すれば絶対的に上手くなります。圧倒的メリットがあります。
勝つことだけが目的、手段は選びません。
ジュニアたちは善悪の判断はできずコーチの顔色を見てプレーするだけ。
もちろんスポーツマンシップなんてことは教えられたこともなく、その意味すら知らされていなかった。
私の大学の同期と後輩にそのクラブ出身者がいて、当時は考えることなくコーチの指示に従うだけだったと。
またある選手は悲惨なジュニア時代を過ごした過去を振り返り、恥部だったと話してくれました。
すべてはコーチの責任です。その有名クラブはある事件で10数年前に解散させられました。
アメフトの今回の悲しい事件は私たちにとっても教訓になりました。
スポーツマンシップとは。倫理規定の明確化と再確認、受講者への啓蒙が必要です。
私たちが真摯に向かい合っていかねばなりません。
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さて、重苦しい内容から、ちょっと微笑ましいエピソードをひとつ ♬
ある高校生が試合前に「緊張したらこの袋の中身を見ろ」と担当コーチから紙袋を手渡された。
案の定、決勝戦の試合後半に息詰まってきた。
コーチにすがる思いで中身を覗く。コーチの熱いがそこにあるはず。
そして紙袋の中には・・・!
なんと出てきたのは瓶入り七味唐辛子!? (笑)
一気に緊張がほぐれて優勝! 兵庫県のチャンピオンになりました。
七味唐辛子は、よくコーチとふざけて料理に掛け合っていたモノ。
彼は今テニスコーチとして、ジュニアを連れて海外へも行っています。
そのコーチの血を彼も引き継いでいるのでしょうね。