「わたし下手やから運動神経ないねん」 「運動神経ある人が羨ましいなぁ~」
<結論>
運動生理学的に「運動神経」というモノはありません。だから「運動神経ないねん」が正解です。
では世間でいう運動神経とは何を指すのでしょうか。どうすれば開発できるのかが本題です。
こどもから成長の過程で運動経験がどうだったか思い出してください。
<解説>
運動神経がないとは、ある運動をした場合その運動に慣れていなかったり、体験があまりないのでその操作性が劣っていること。
その運動のコツを掴んでいなかったりが原因と思われます。
運動が上手くいかないとは、次の2種類に分別できます。 ①身体能力、②動作のコツ
①身体能力は、バランス、柔軟性、瞬発力、動体視力等に区別できます。
テニスでは特にバランスと動体視力が重要です。柔軟性と瞬発力はあまりなくても一般には大丈夫です。
ボールを打つには手と足のコーディネート+ラケット動作が必要 別々に動かす経験が要ります。
家族でバドミントン遊びがあれば幸い。何かモノを介した遊びが欲しいです。
距離感もとっても大切です。ボールの見方、眼球の動かし方等の動体視力。
眼でモノを追いかける経験があればまったく変わります。
以前にスポーツ万能の選手にテニスさせたことがあった。ところがボールが全くラケットに当らない!
なんで?と驚きました。本人いわく、球技をする機会がなかった。だから距離感が解らないとのこと。
②運動のコツ 色々なスポーツを見たり体験したりすることが大切です。
自分の中の動きに対して引出しを増やしたり、どうすれば身体をコントロールできるかというところを知り得ます。
特定のスポーツばかりやっているとその動きはよくなりますが、新しい動きには応用が利かなくなります。
ボール投げという動作の習得でも投げるものの重さ・大きさ・形・投げ方など多彩なものを行なう経験からコツを掴んでいきます。
野球のボールを上から投げる~河原で石を横投げで水面を弾むように飛ばす~独楽回しのように回転をかけるetc
いろんな投げる経験が大切です。ボール投げはサービスへ、石の水切りはストロークと手首の使い方、独楽回しは引く感覚が
ボレーのパンチ力へ転化していきます。
全く違った運動経験が束になりテニスへと形成していくと思うと楽しいですね。
ただしコツだけを伝授するのは難しく、大切なのはその行為が楽しく夢中になることで覚えていきます。
例:橋本の場合 ドッジボール+キャッチボール+卓球+剣道、その他の組み合わせ
ドッジボールで逃げ方とボールを体でとる感覚、キャッチボールは肘・肩の使い方を覚える
卓球の影響で打点が体に近くなる。 テニス始めた時はすべてのボールをシャフトで打ちガット要らず
剣道の影響は視界が広く全体が見える コート全体が見渡せたのでダブルスには有利
ボール投げは好きだからサーブは好き バドミントン経験ないからスマッシュは大嫌い
反復横跳び得意だったから身体の中心は解る
やはりいろいろな経験が大切だと本ブログ書きながら思います。
次回は運動スキルについて