前回のブログ「勝利への執念」全仏バージョンの続きです。
一般の女子大会は大半がワンデートーナメントで、全試合を1日で消化させます。
32ドローの場合で優勝するには、5試合勝利が絶対条件です。
試合開始が9時としたら準決勝が2時過ぎ、決勝戦は3時過ぎが進行の目安でしょうか。
今の午後2時は太陽の位置が低くやや正面気味にあるので、山なりのボールがちょうど太陽と重なります。
夏はスマッシュボールが眩しいですが、この時期は中ロブ程度でも充分厳しいです。
さて本題です。
「勝利への執念」が明確なペアは、太陽を味方にする戦い方を執拗に展開します。
相手が嫌がる中ロブを多用して、前衛の頭上や後衛へのハイボレー、山なりボールの雁行陣・・・etc
太陽を徹底的に利用します。普通に打てても嫌な軌道を優先させます。
ロブが来ると判っていても、やり通す強い気持ちがあります。
同じようにポーチの上手い前衛が相手なら徹底的に縦ロブ使ってきます。
スマッシュされて決められても、ロブで得意なショット(ポーチボレー)を封じ込めます。
グッドショットの定義は「相手にとって嫌なショット」です。
自分の得意技よりも相手が嫌がることを優先させます。
そこまでするか~という程、やり続けます。例えやられても、やり通します。
目先のポイントよりも嫌な展開を優先します。嫌な先入観を与えます。
そんな試合を見るたびに、「心が折れない強い方だなあ」と敬服します。
悔しいが、試合に対する執念が勝っています。