今年の猛暑は異常で、こども達の痛ましい事故が相次いでいます。
こどもは大人と違ってどれくらいダメージがあるのかを調べてみました。
知っていたつもりでも最新の解説を読めば、熱中症へのメカニクスが納得できます。
こども達を暑さから守ろう!
◆小学生の体温調節機能は大人とまったく違っています。
①汗腺がまだ発達していない。
汗腺は密には存在しているが、有効に働いている数は少ない。
このため水分補給が大人の様に有効ではない。
頭からはよく汗をかいているが、体幹など他の部位は未熟です。
汗を出すための汗腺が大人と同様になるのは18歳頃です。
水分補給は脱水症状の予防にはなるが、体温調節の助けにはならないということです。
②反射熱がきつい
気温は「地上150センチ」の「日陰」で測定されています。
直射日光が当たる場所での体感温度は全く違います。
特に地面からの反射熱=輻射熱は赤外線で、小柄なこどもに及ぼす影響は大です。
※こどもが熱中症になれば「エアコンの効いた場所で冷やすこと」が最重要です。
屋外でアイシング(頭・腋・足の付け根の氷で冷やす行為)しても効果はほとんどありません。
③体温越えの気温
皮膚表面の温度より外気温が高くなると、皮膚血管拡張(顔赤くなり熱を逃がす)が起きても
熱を逃がすことができず、逆に熱を身体に取り込むことになる。
④しんどさが解りづらい
「少しでもしんどくなったら声かけてね」と働きかけたとしても
心臓ドキドキが運動によるものなのか、熱中症なのかは判断できない。
自己申告してくれるのは手遅れになってからです。
以上のことを踏まえて、お子様の体調管理にお役立ていただければ幸いです。
また私たちコーチ陣も細心の注意を払ってレッスンを行います。
繰り返しますが。
「水分補給だけでは体温下げれない」 「エアコンでしか身体を冷やせない」 「自分からしんどいは言ってくれない」
大人とはまったく違います。