以前のブログ(6/26号)での題名「練習と同じボールが打てる」の追加版です。
前回は、「強い選手は、試合で練習と同じボールを打つことが出来る」がテーマでした。
練習は試合に勝つためのものです。
試合で打つボールと練習のボールが違えば、何のためにやってきたのか・・・
当たり前ですが、試合では練習のボールを打たなければ意味がない。
では強い選手はどんな練習をしているのか。 ひと言でいうと、こだわりが違います。
練習といえども試合前提だから本番に近い環境を想定しているのは当然
ダブルス練習で1面4人の試合形式を別とすれば、各個人のショット練習は単純にクロスコートでの
打ち合いが大半を占めます。
強い選手はクロスラリーをしていても絶えずペアの立ち位置や相手前衛の位置をイメージしています。
打つボールが速くて深ければ良いわけではありません。
単純に深ければDLへの縦ロブが多いはず。もしペアが攻めすぎていれば頭上を簡単に抜かれます。
甘いボールを送ってしまえば、DLへのパッシングでペアの横を抜いています。
ところが練習では、相手はクロスに打つしかないのです。(DLに打てば他の練習者に当たるので)
ここを理解しないと打球の良し悪しだけの球打ち練習になってしまいます。
同じように深いボールを相手に打たれたらペアは下がるので、やみ雲に早く打てばペアは詰めれない。
シチュエーションをイメージしてまずはショット選択です。
そのショットがいかにも解りやすければポーチボレーの餌食になります。
だからタイミングを外すことも考慮して打たねばなりません。
お解りの通りこれだけの要素を理解して、瞬時に判断して、隠して打つことは簡単ではありません。
ラリー中の正解はなかなか見えないので、自分で判断するしかありません。バーチャルテニスです。
だから練習は難しいのです。言い換えれば試合は楽しめるのです。
試合はDLにも打てるし、ペアを使って攻撃もできる。相手が眼に見えて狙えるのです。
こんな状況を描いて練習すれば、練習が上手くなければいけません。
練習は面白くない真剣勝負。
その方達に贈る言葉が、「試合を楽しもうぜ!」